かぎり
地球の重力に魂をとらわれているかぎり、ニュータイプはつくれない
たまにはすごく下らないことを書いてみようと思います。
しばしばフォント作りにおいて常識を疑ってみることは大事です。いやフォントにかかわらず常識を疑ってみるそんな1日が1年のうちにあっても良いと思います。フォントの制作は錯視の修正に膨大な時間が使われます。今日はその錯視を少し疑ってみます。私は専門家ではないので私の目で感じたことを書いていきます。下の図形「T」の文字を見てください。
AとBはまったく同一ですが、Aの線はBよりも太く見え、Bの線はAの線よりも長く見えます。
もう一度よく見てください。
僕もやっぱりAの線はBよりも太く見え、Bの線はAの線よりも長く見えます。
こういった錯視を文字作りやデザインでは自然に見せるために時間をかけて修正します。
この画像を、そのまま90度回転させてみます。
もう一度よく見てみましょう。私の場合はAの線はBより細く見え、Bの線はAより長く見えます。
でもさっきほどの差は感じられないような気がします。
ほんのちょっとだけ錯視が疑わしくなりませんか?縦だからと言うよりも
棒の真ん中に棒がつくときに長く見えるというのが良いのかな?
(正確には錯視というものが単純なものではないということなのかな?)
個人的には重力という常識が錯視になにか影響を及ぼしている予感がします。
(素人考えですが)
最近横縞のボーダーを着ていると痩せて見えるという常識が覆ったぽいという記事を見たので、理論だけでは答えは導き出せるものでは無いのかもしれませんね。
とくに文字は紙からデジタルに移行していくなかで常識が少しずつ変わっていくと思います。
物質から解放された文字がどのようなデザインになるのかは楽しみですね。
というのも書家の人が文字の縦線が太くて横線が細い理由は、私たちの物を見る感覚の基準
からきているのかもと言っていたので、遠い未来にはデジタルに慣れた人間の感覚も変わるのかなと想像したからなんですが。